Skip to content

酒米プロジェクト の記事一覧

Home » 酒米プロジェクト

今ここにある原風景

見渡すかぎりの青々とした水田。

収穫する日が待ち遠しい。

人々は今日も農作業を終え、徳利片手に蔵へと酒を求めにやってくる。

笑い合い、酌み交わし、

いつの間にやら大宴会。

酒はまだかい?ほらここにたっぷりと。

日々繰り返される幸せな日常。


かつてこの場所に広がっていた水田を想像できますか?

ここ香川の地は、河童の伝説が残るほど、水と縁深い水田地帯だったのです。昭和30年代までは、水田しかないのかな?と思うような場所が、40年代に入ると急激にその数を減らし、今ではそれを知っている人も少ない。

 本来なら、ここは米がたくさんあるから酒造がある、という景観が自然なはずなのに、残ったのは酒造だけ。これでは本末転倒です。

その土地の声を聞き、農家と一緒になって知恵を絞って造ったお米は、この土地ならではのお酒を産み出し、この場所の景観をもつくってゆきます。おおげさに言うと、一緒に未来をつくっているわけです。それが今から100年後、200年後の未来に、自分たちの孫やひ孫が「なぜこの場所は昔ながらの景観を豊かに残して続いてきたのだろう?」と疑問に思い「どうやらここに熊澤酒造があるかららしいぞ」と答えを出したなら、そんな未来、想像するだけで楽しいではありませんか。

 今、私たちは時代の流れの中で一度は失ってしまったかつての営みを、ひとつひとつ拾い上げては新しい息吹を吹き込んでいる、というところです。

 熊澤酒造の周りにあった田んぼと、そこに渡る※茅花流し、お酒を飲みに集まるゆかいな仲間たち。セットで未来に残してゆきたい。それが私たちの原風景なのですから。

※茅花流(つばなながし)….茅花の花穂を吹き渡る南風のこと。

 

 

熊澤酒造農業部の課題と対策

2024年3月31日

今年で5年目を迎える酒米プロジェクト。かつて当たり前だった地元の米で酒造りをしようとスタートし、周りの農家さんの協力を得…

第二章スタート

2023年10月1日

  日差しは眩しいほどにキリッと、でも風が強く肌寒さも感じられる5月初旬、4年目を迎える酒米プロジェクトの田植…

茂吉が語る 熊澤酒造が酒米プロジェクトにこだわる理由

2023年10月1日

酒米プロジェクト、それはわずかに残ったこの地域の田んぼを未来に残していくための活動です。創業140周年を迎えた十数年前に…

プロジェクトリーダー五十嵐の格言

2023年4月1日

『雄町は耕作放棄地には植えるな!』 酒米の原種雄町の茎が太く育ちすぎ、コンバインに負荷がかかり、まさかのコンバインのベル…

3年目のスタートライン

2023年4月1日

熊澤酒造の酒米プロジェクトも、昨年秋に無事3度目の収穫を終えました。初めは素人集団の無謀な取り組みに疑心暗鬼で様子を見て…

案山子ファッションショー

2022年10月1日

実は…。昨年の雄町の収穫量はとっても少なかったのです。原因のひとつに雄町の収穫時期があります。雄町は原種ゆえ、ゆっくり大…

集いし者たち

2022年10月1日

瑞々しい初夏の光の中、酒米プロジェクトの田植えが始まりました。新たに加わった茅ヶ崎の赤羽根地区、寒川の田植えの様子をのぞ…

雄町のこと

2022年4月1日

今年の新しい挑戦のひとつをご紹介します。前回少しお話しした、酒米の原種ともいわれる、“雄町”の導入で す。雄町と五百万石…

広がり続ける営みの輪

2022年4月1日

熊澤通信発刊とともにお伝えしてきた酒米プロジェクト。初年度、一反(300坪)の田んぼから始まったプロジェクトは昨年には一…

ホップ畑移行話

2021年10月1日

湘南ビール誕生25周年の今年、農業部員たちの初仕事は、お米ではなくビールの原料であるホップの株分けから始まりました!5年…

田植え

2021年10月1日

今年は新たに農業部員のマドンナ、田植え機の「my lady sweet」が登場です!何とか形になった田んぼにマドンナが悠…

田んぼの整備

2021年10月1日

昨年、一枚の田んぼから始まり、今年借りた田んぼは九枚。そのすべてが耕作放棄地です。中でもかなり手強いのは雑草。自分たちよ…

苗作り(育苗)

2021年10月1日

5月中旬。先ほどご紹介したお化けハウスから見事リニューアルしたハウスで牧歌的な作業が営まれています。土の香りのする広大で…

苗作業場作り奮闘記

2021年10月1日

酒米プロジェクト農業部。今回はこの農業部員の活躍をお伝えします。昨年初めての酒米を一反の田んぼに植えてから一年。この一年…

稲刈り その後・・・

2021年4月1日

– さて、その後の田んぼ事情のお話です。- 長年使われていなかった耕作放棄地を借りる事で、今年は自社田んぼが…

Scroll To Top